いました猫さんです。黒猫で靴下はいていますね。体は小さいけど顔はなぜか貫禄あります。
なんだろう ヒゲのせいかな。ダンディーな猫さんなので男爵と名付けました。
男爵様は草の中が気になる様子。目開くとかわいい顔しています。しばらくしてお散歩始めたのでこっそりついて行きました。
ここで立ち止まってひと休み。
あっ 見つかっちゃいました。
「ぬぅ なに奴だ?」
あやしい者ではございません。猫の写真を撮っている人間という者でございます。何卒どうかお許しを。
「写真だと?ちょうどいい ではわたしのお気に入りのタキシード姿を撮ってくれんかね?」
もちろん 撮らせて頂きます。男爵様の仰せのままに。
「よし!ここで撮ろう背景もなかなかいいしな」
パシャリ
「場所をかえてもう一枚頼む」
えー もう一枚ですか!?
「つべこべ言うんじゃない わたしを誰だと思っているんだ 猫男爵 だぞ!」
失礼しました。では場所をかえましょう。
いいですか?はいチーズ
パシャリ
ちょと男爵様 ちゃんとこっち向いて下さいよ。どこ向いてるんですか。
「すまん すまん ちょっと鳥が気になったもんだから もう一回頼む」
行きまーす はい チーズ
パシャリ
今度はばっちりです。
「どうだい私のタキシード姿は 決まっているだろ ん?」
えぇ 自慢のタキシード拝見させて頂きましたよ そろそろ帰る時間なのですが。
「そうか じゃあまたな たまに顔見せるように」
はい さようなら 男爵様もお元気で
こうしてこの日の撮影は終わったのでした。
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